MOONGOOSE
Image by: FASHIONSNAP.COM

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ダウンブランド「ムーングース」を独占販売、ワンオーが進めるワンストップビジネス

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 国内バイヤーから挙がっていた、新しいダウンブランドを求める声。ワンオーは、その声に応える形でウクライナ発の新進ダウンブランド「ムーングース(MOONGOOSE)」を発掘し、日本における独占輸入販売権を締結した。2019年秋冬から国内販売を開始する予定で、ワンオーの松井智則代表と岩城大典取締役は、目標として「初年度の売上高1億円。3年目までに15億円を目指す」と話している。アタッシュドプレスのPR01.を主軸としてきたワンオーだが、PRからインキュベーション、そして卸などへ事業展開を広げており、ムーングースはその全てのノウハウを注入していくという。

 ウクライナ発のムーングースは、過去に伊藤忠とも取引があった1946年創業の工場「The First Kiev Down Products Factory」が2017年に立ち上げたダウンブランドで、2018年の秋冬シーズンに5型から展開を開始。フィルパワー700で高品質のホワイトグースを使用しており、岩城取締役はブランドの強みについて「一貫した生産体制と素材の良さ。市場にはアウトドアから派生したダウンが多い中、ファクトリー発のファッションアイテムとして打ち出す新鮮さも兼ね備えている」と話している。松井代表は「モードなダウンブランドとして展開していきたい。ピンクやパープルなど独自のカラーリングも魅力の1つ」とし、バイヤー向けに行った展示会では大手のセレクトショップをはじめ好評だったことから手応えを得たという。

 2019年秋冬コレクションでは、ショート丈のジャケットやロングコートなどウィメンズ11型、メンズ6型を用意。ダウン(90%)と、形を維持するためのフェザー(10%)を使用しており、ユニセックスで着られるコートはマイナス40℃でも耐えられる。また「月まで届くくらい軽い」という思いを込めたブランド名の通り、アイテム平均で約400gと軽さを追求。デザイン面では、これまで表側にブランドロゴなどを施していなかったが、ワンオーのアドバイスにより2019年秋冬コレクションから左腕部分に鵞鳥の足モチーフのワッペンを配した。価格帯は4万9,000円~13万5,000円と、市場の中から高価格帯に位置する。

 プロモーション施策として、9月上旬からスタートする店頭販売のタイミングでポップアップショップを出店する予定。将来的に、タイや韓国にも提携先を持つワンオーの強みを活かして、アジア市場における独占輸入販売権の取得も視野に入れる。

 ワンオーはこれまで松井代表の意向もあって、PRの側面から新進デザイナーを支えることに注力してきたが、ブランドのインキュベーションをさらに強化するために商業施設の開発などのディレクションに携わる事業部「ブルーペッパー」をはじめとした新規事業に力を入れている。「ブランドに対してPRとしてできることと言えば、ブランドから貰ったネタを膨らませることくらいだった。でもバイヤーやプレスだけではなく、ディベロッパーや経営者とも繋がることで、さらに良い提案ができるようになるはず」と松井代表。実際にPRを担当している「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」を大手企業と引き合わせたり、海外営業の相談に乗ったりと、事業拡大によって得られた知見や人脈を活かしてブランドのインキュベーションに繋げていて、卸事業についても同様の思いがあるという。

 ワンオー傘下で卸事業を担当しているのは「OH! SHOWROOM(オーショールーム)」。事業を率いる大坪洋介は、「リーバイス ビンテージ クロージング(LEVI'S VINTAGE CLOTHING)」や「リーバイス メイド&クラフテッド(LEVI'S MADE & CRAFTED)」など、多くのブランドの独占販売契約やブランディングを手掛けてきた経験を持つ。独占輸入販売権の取得は、ムーングースで3ブランド目。ほかにロサンゼルス発「アトリエ&リペアーズ(ATELIER & REPAIRS)」やオランダ発「バナナタイム(BANANATIME)」があり、売上も好調に推移している。今後も卸事業には注力していく予定で、成長が見込めれば、販売権を持つブランドを自社で販売することを視野に入れ、新たなセレクトショップの立ち上げも検討していくという。

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